2015年2月18日水曜日

大宰府万葉会主催「梅花の宴」

第5号太宰府市民遺産・大宰府館開館10周年記念 第19回大宰府万葉「梅花の宴」

皆様は、「梅花の宴」をご存じですか?730年正月、大宰帥・大伴旅人の邸宅にて催された歌会のことです。現在、この宴に因んで、大宰府万葉会様が「梅花の宴」という朗唱会を主催されております。当日は、読み手が当時の役人装束を身にまとい、自分で選んだ歌詠みを披露します。
今回で19回となるこの「梅花の宴」に私も参加して参りました。太宰府井上市長や太宰府文化協会会長等も参加される中、素晴らしい経験をさせて頂くこととなりました。
また、午前中には万葉かるた大会も開催され、そちらにも参加しております。進むうちに、熱気を帯び、楽しむことができました。万葉集に親しむ一日。大変有意義な時間を過ごさせて頂いたと思います。


万葉会代表松尾先生の挨拶
春なれば〜〜、うべも咲たる〜〜


春なれば うべも咲たる梅の花 君を思うと夜眠も寝なくに      壱岐守板氏安麻呂

( 意味:春になって大変よく咲いた梅の花よ。あなたを想うと夜の寝れないことです )


 
午前中には万葉かるた会がございました





                                      総務部文化推進課 日下部

 


 
 
 
 
 

2015年2月13日金曜日

ちょっと一息・文化事業推進報告

現在、霊園では文化事業を推進しています。
この歴史ブログでも取り上げていますが、太宰府は歴史ある街です。その太宰府にある霊園として文化的側面から協力できることもあるのではないかと考えています。
例えば歴史への認識を深める事。自分が働く街の歴史を知ることは、そこに関心を持ち文化の保護・育成につながると考えています。この街には、太宰府天満宮、大宰府政庁跡、戒壇院、岩屋城跡など数多くの歴史遺産が存在していますし、かの万葉集においても「大宰府」は不可欠な存在であります。
当霊園では、太宰府市育成団体(市の景観・文化を育成する団体)への申請をはじめ、ご当地検定であります「太宰府検定」や太宰府文化協会さんへの協賛等も行っています。
また、会員の皆様から頂戴しております浄財(送り火、太宰府春日神社、蓮華広場)を東日本大震災の寄付に使わせて頂いております。
お墓は、公益性の高い事業です。その為、自治体や各文化団体さんとの連携は必要不可欠といえます。
私は、文化事業推進課職員として、これからも「太宰府の歴史と素晴らしい文化」をご紹介させて頂きます。大変つたないブログで申し訳ございませんが、今後ともお付合いよろしくお願いします。

因みに・・・
平成27年2月15日大宰府万葉会主催「梅花の宴」にて万葉集の歌会に参加させて頂く事になりました。詳細は、このブログにてご紹介します。



                                     総務部文化推進課 日下部

大宰府の衰退


白村江の戦いによる敗北が、大宰府を今日の場所に移動させる大きな要因となったことは先のブログで書かせて頂きました。では、何故、そのままの繁栄を持続できなかったのでしょうか?
内陸にあることの意味は、中国からの侵略に備えてのものでした。そうした中、907年には唐が滅亡します。次いで中国を支配した「宋」とは友好な国交があり、侵略の脅威は次第に薄れていったと考えられています。防衛の水城も、防人もその意味が無くなっていきます。
貿易の外交拠点は、海側(博多)にあった為、都市機能もやがて港に戻っていくことになりました。
喉元すぎれば、今は昔・・・。
そうした中、決定的に大宰府を衰退させる出来事が起こります。941年「藤原純友の大宰府襲撃」です。関東で起きた平将門の乱と関西で起きた藤原純友の乱を総称して承平・天慶の乱と言います。平将門は有名ですが、藤原純友はあまり知られていないかもしれませんね。当時、瀬戸内海を荒らしていた海賊の討伐を朝廷より命じられた藤原純友は、この討伐に乗じて反乱を起こします。太宰府には軍隊も配備されていましたが、、、敵わず敗退。これは、既に大宰府の軍事的衰退が進んでいたことを表しています。この乱により、大宰府政庁は焼き討ちされてしまいます。政庁はその後再建されますが、この焼き討ちによる打撃は大きかったと思われます。


次回、大宰府の終焉です。

                                      総務部文化推進課 日下部

2015年2月3日火曜日

ちょっと一息・太宰府市市民遺産会議

太宰府市民遺産をご存じですか?
案内によると、市民が「未来の太宰府に伝えたい」と思う太宰府固有の物語と関連する文化遺産と、物語を伝える活動(育成活動)とを合わせて、「市民遺産」と言う、とあります。
それに関連する会議として、第5回太宰府市「景観・市民遺産会議」が平成27年2月21日(土)に九州国立博物館ミュージアムホールで開催されるとのことです。観覧無料の会議でありますので、私も参加してみようと思います。
郷土を愛すること、郷土を知ることは大切なことです。私共太宰府メモリアルパークも頭に「太宰府」の冠を付けさせて頂いております。当園ご利用者様の中には遠方からお越しになる方もいらっしゃいます。多くの方に、太宰府の歴史と文化、素晴らしいところをご紹介して参りたいと思います。
                                    総務部文化推進課 日下部