2020年7月29日水曜日

万葉歌碑紹介 (万葉集巻五・818)

霊園に建立されている万葉集の歌碑たち

令和でも話題になっていた「梅花の宴」の歌碑が一部建立されています。
梅花の宴は

九州管内諸国の官人32人が集まり、大伴旅人邸にて、
梅を愛でながら、お酒を飲み、歌を詠む。

固く考えると、こうなのですが
今で云う会社の飲み会みたいなもの・・・と聞いたことがあります。

会社の上司部下総勢32人が、社長の邸宅で
梅を愛でながら、お酒を飲み、歌を詠む・・・

と考えれば、少し納得いくかもしれませんね。

霊園では、食事処の「圓通閣」を大伴旅人邸に見立てて
梅花の宴で詠まれた歌を4首建立しております。

32首全て揃えた方が歌詠みの流れが良いので
建立したい所ですが、、、
歌碑が多くなりすぎて食事処ではなく歌碑処となってしまいますので。。。

長くなりましたが、それらの歌碑を紹介してまいります。



万葉集巻五・八一八


   春されば まづ咲く宿の梅の花 ひとり見つつや 春日暮さむ (筑前守 山上大夫)

訳)真っ先に咲くこの家の庭の梅の花を、ただ一人で院ながら春の長い日をくらすことであろうか。

作者は「筑前守 山上大夫」と書いてありますが、

筑前守=昔の行政区分「筑前国」の国司=「山上憶良」です。